教員紹介
有井 健 教授
研究分野
自然保護・環境保全
メッセージ
「世の中、意外と狭いね。」 初めて会った人と共通の友人がいることに気がついた時など、このように口にしたことはありませんか。
1960年代後半に行われた社会心理学者のスタンレー・ミルグラムによる実験を端緒に、知り合いの知り合いをたどれば、世界中の人々は5人の仲介者を経て6人目で繋がっているとする、「6次の隔たり」という考え方がうまれました。ミルグラムの実験そのものはアメリカで行われたものなので、その実験結果をもとに世界中の人々が繋がっている、とするには誤謬がありますが、インターネットの普及、交通網の整備など、1960年代以降急速に進んだ科学技術の進歩により、世界の人々は確実に「近く」なっています。
この小さくなった世界の中でキャリアを積み重ねていく皆さんは、これまでの人類が経験しなかったような多様な人々、考え方に向き合っていかなければなりません。そのためには、身近な関わりを大切にしつつも、「小さくなった広い世界」も意識し、大学生の今だからこそできることに取り組むことが重要だと思います。柔軟な姿勢を持ちつつ、挑戦を恐れず、大いに知見を広めてください。
ロバート ウィリアム アスピノール 教授
研究分野
日本と英国における政治と教育
メッセージ
英国のマンチェスター出身で、オックスフォード大学で政治学の博士号、マンチェスター大学で政治学の修士号、エセックス大学で日本研究の修士号を取得しています。また、キングストン大学で歴史の教員資格、レディング大学では近代史と政治の学位を取得しています。
講義は、国際教育、日本の政治、日本の教育システムと異文化コミュニケーションを長く受け持ち、国内では名古屋大学、滋賀大学、南山大学、名古屋外国語大学などで講義経験があります。
主な研究は、日本と英国における教育学・政治。
現在従事しているプロジェクトの一つは、日本と英国の中等教育の比較研究で、社会科学方法論と理論において学究的な鍛錬だけでなく、日本と英国での中学校と高等学校教師の経験が活かされています。
また同時に、国際的な中等教育と高等教育における教育政策の研究も行っています。
平 弥悠紀 教授
研究分野
日本語学・日本語教育
メッセージ
「新時代を創り上げる人材を育てたい」
1999年4月、交換留学生6名、私費留学生11名を迎え、同志社大学留学生別科は小さな第一歩を踏み出しました。多くの留学生が留学生別科で学び、修了生は世界を舞台に活躍しています。同志社大学130有余年の歴史に比べると、留学生別科の歴史は短いですが、振り返ってみますとその間にもいろいろなできごとがあり、お一人お一人の学生さんとのかかわりを通して多くのことを学ばされていることに、感謝の気持ちでいっぱいです。
20世紀のキーワードが「強さ」であるなら、21世紀は「弱さ」であるとも言われています。強い者も弱い者も共生できる21世紀を、良心を手腕に創り上げていく人材を同志社から世界に送り出したいという願いをもって、教員一同心を込めて日々教育にあたっております。単に日本語や日本文化を学ぶだけでなく、「目に見えないもの」にこそ心を留めることのできる(「わたしたちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。」―『聖書』「コリントの信徒への手紙II」第4章18節)、心の豊かな人材を育てたいと祈りつつ歩んでおります。
このような私たちの同志社大学で、一緒に学んでみませんか。皆さんとの出会いを、心から楽しみにしております。
李 長波 教授
研究分野
言語学・日本語史・比較文体史
メッセージ
「京都で素敵な出会いを」
みなさん、こんにちは。国際教養教育院の李 長波(り ちょうは)です。留学生のみなさんに日本語を教えています。
1989年の秋初めて京都に来てから、勉強も仕事もずっと京都でした。いつのまにか、京都が自分のふるさとになり、京都を離れて生活することができない自分に気づきました。これまでずいぶんたくさんの神社、お寺、名所旧跡を見てきましたが、いまでもときどき街角で新しい発見をすることがあり、鴨川を見るといつもほっとするものを感じます。
京都は美しい自然と香り高き文化の町です。鴨川は同志社大学のすぐ近くにあり、四季おりおりに、いや一日中、刻一刻と表情を変えます。その姿はとても魅力的です。京都には、日本の伝統文化と美しい自然にあこがれて、世界中から留学生が集まってきます。日本文化の奥深さに触れるためにも、異文化コミュニケーションのためにも、格好な町です。そして何よりも京都は落ち着いて勉強することができる町です。
ことばは、人と人を結ぶ素敵な架け橋であり、未知の世界のとびらを開くための鍵です。みなさん、同志社大学で、日本語を通じて、未知の世界のとびらを開き、素敵な出会いをしてみませんか。
徐 潤純 教授
研究分野
日本語学・社会言語学・日韓言語比較研究
メッセージ
「同志社大学で未来への土台づくりを!」
みなさん、こんにちは。徐潤純と書いて、ソ・ユンスンと読みます。
同志社大学のある京都は、過去と現在が共存するとても魅力的で、不思議な街です。街のあらゆるところに、千数百年前の建物や歴史上の様々な遺物がいまだ息づき、そうかと思えば、任天堂や京セラ、ワコールなどといった世界的な最先端企業も同じく存在しています。そのような街で同志社大学もその歴史の一端を担ってきましたが、現在のような京都が存在するのは、やはり過去、つまり歴史や伝統などといったしっかりとした土台があるからこそだと思います。そのような揺るぎない歴史と伝統がどんどん新しい未来を造り出し、現在、そして未来へと繋がっているのです。
みなさんは自分の未来の姿というものを想像してみたことがあるでしょうか。なりたい職業や住みたいところ、未来の家族像などいろいろあると思います。そのみなさんの想像する未来を実現するためには、未来への過程である土台、つまり現在、そして未来から見ると過去がきちんと形成されていなければなりません。
みなさんがこの京都、そして同志社大学で学びながら、過去と現在の躍動、来たる未来を全身でどんどん感じ、なりたい自分を確信し、素晴らしい未来を創造できる人となることを心から願います。
同志社大学での学びの時が、みなさんの未来への確固たる土台となるよう、私も一所懸命サポートしていきたいと思います。教室で会える日を楽しみにしています。
土井ベンソン アンヤ 准教授
研究分野
現代日本のメディアと子供のメディア文化
メッセージ
異文化に出会ったら、驚きや恐怖を表すことは珍しくないでしょう。しかし、気がついていない日常的な「異文化」にも毎日出会います。そういう小さな出会いが日常生活によくあるからこそ、驚きは感じません。友達と会話する時も、ニュースを見る時も、スターバックスの前を通りかかる時も、テレビをつける時も異文化との出会いと言えます。
私たちの周りには、想像にも至らない視点が多く存在しているはずではないでしょうか。この世界で、異文化を避ける選択肢はないが、その真逆を選択することはできます。それは全ての異文化の出会いに気付き、鑑賞できるようになるという選択です。
私は、子供向けメディアにおける空間の創り方について研究しています。研究をきっかけに、馴染みのない視点を取り入れると、新しい環境を創り出せることに気づきました。現代メディアでは、お店やテーマパークなど、日常生活と関係性のある空想的世界を創り出すことが一般的になっています。私達もそれと同じような方法で学べると考えられるようになりました。未知のことを想像し、その想像に出会える環境を創ること自体が学びの一部と言えるのではないでしょうか。
松本 秀輔 准教授
研究分野
日本語学・日本語教育
メッセージ
「京都でみなさんを待っています」
同志社大学は、京都の町のほぼ中心に位置し、キャンパスの周りには、京都御所や数々の寺・神社をはじめ、多くの歴史遺産や、伝統工芸品の工房、茶道・華道の宗家、和菓子の老舗等々、長い歴史の中で京都の文化を創り上げ今に伝えている様々な施設が、徒歩で行ける範囲内に数多く存在しています。留学生のみなさんにとって
は、この同志社大学は日本の言葉と文化に直接触れ、肌で感じ、深く学び取ることのできる絶好の環境にあると言えるでしょう。
また、同志社大学には、留学生のみなさんの目的や夢を全力でサポートする教員やスタッフが揃っています。1999年の留学生別科創設以来、年々留学生数も増え、現在ではその国籍も驚くほど豊かになりました。学生の留学後の進路も多様になり、大学や大学院に進学する人、日本で就職する人、帰国して勉強を続ける人、さらに別の国に留学する人、と様々です。しかしそのような中でも、留学生一人ひとりを大切に考え、それぞれの目的に応じたアドバイスや援助をきめ細かに行う体制は、一貫したものがあります。留学生一人ひとりに心から満足して留学生活を送ってほしい、同志社での経験を豊かな将来につなげてほしい、これは教員・スタッフ一同の共通した願いです。
留学生のみなさん、どうぞこの同志社大学を訪れてみてください。みなさんに会える日を楽しみに待っています。
大工原 勇人 准教授
研究分野
現代日本語の談話分析
メッセージ
「同志社で人生の宝を見つけてください」
皆さんが同志社大学で学ぼうと思っている理由は何でしょうか?京都の文化に触れて日本をもっと知りたいから?仕事や研究のため?日本の友達と親交を深めたいから?漫画やアニメが好きだから?おしゃれなキャンパスで青春を謳歌したいから?
どれも素晴らしい理由です。
同志社大学国際教養教育院は、経験豊富な教員・スタッフと充実した教育設備を備えており、皆さんがそれぞれの目標を見つけ、追求するのに絶好の学び場です。また、本学は良心を重視しており、皆さんが隣人のために、世の中のために貢献できる人になってくれることを願って教育を行っています。相互理解と相互尊重に満ちた、よりよい世界を築くことが私達の目標です。
ところで、私の個人的な考えですが、海外での生活は自国の生活と比べて「苦しさ3倍、楽しさ1000倍」です。以前、私は約10年間中国北京市で働いていました。言葉の壁、思想や習慣の違い、政治的問題など、いろいろ苦しい経験もしました。でも、今振り返れば、本当に楽しかった!そこで過ごした時間は私の誇り、出会った人々との絆は人生の宝です。
皆さんもぜひ同志社大学に留学して、楽しさ1000倍の日本生活を味わってください。いろいろ苦労もあるでしょうが、人生の宝になる素敵な出会いがきっとあります。
私達スタッフも皆さんの宝の一つになれるように全力でがんばります!
原田 朋子 助教
研究分野
日本語学・日本語教育
メッセージ
「生涯の支えとなる日本語教育を目指して」
同志社大学に教員として身をおくようになって早10数年。
本国内の学生のみならず、世界各国からこれほど多くの留学生をも惹きつけている同志社大学の魅力とは何なのかについて、学生のみなさんと一緒に勉強しながら、私自身考え続けてきました。ひとことで言い表すのはとても難しいのですが、根底にあるのは、やはり校祖新島襄の精神や教育が今日に至るまで、学生のみなさんに脈々と受け継がれているからだと実感しています。
同志社大学で学んだ多くの留学生は、母国に帰り各分野で活躍したり、日本にとどまってさらに大学院に進学したりとさまざまですが、活躍している皆さんの様子を知るにつけ、何物にも代えがたい大きな喜びを感じています。
みなさんと私たちは、どこにいてもいつまでも繋がっていられるような関係を築いており、みなさんが同志社大学で学んだ後も、お互いに頼り頼られる存在であり続けるのです。
私たち教員とスタッフは、総力を挙げて、世界に誇れる人材育成に努めています。そして、ここで学んだことがみなさんにとって、生涯の支えとなることを常に願っています。
これから同志社大学で勉強されるみなさんとの新たな出会いを楽しみにしています。
三上 聡太 助教
研究分野
「外地」の日本語文学
メッセージ
「もうひとつの母校として」
同志社大学は国際主義を教育理念として、留学生教育に力を入れています。われわれ国際教養教育院では現在学んでいる留学生への教育支援や、これから学びたいと考えている留学生への受け入れ支援を通じて、グローバルな人材の育成をすすめています。
日本語・日本文化教育プログラムのカリキュラムは、日本語科目、日本事情科目、国際事情科目といった複数の科目からなり、それぞれの留学の目的にあわせて選択することができます。ぜひ資格取得や進学、そして就職などこれからの未来につなげていってください。
教員・スタッフは長く留学生教育に携わってきたベテランが揃っています。人生のもっとも大切な時期にいる若者たちを預かっていますので、一人一人に寄り添った指導を心がけています。「一人一人を愛するの説は大いに愛国よりは狭きに似たれども、人を愛するは、一国に限らず世界の人をも人と見なしてこれを愛せば、決して区域の狭き者にあらず」(新島襄)—この言葉がわれわれの信条です。
同志社大学が、みなさんのもうひとつの母校となれば幸いです。大学の街であり、学生の街である京都で、みなさんと会える日を楽しみに待っています。
吉川 夏渚子 助教
研究分野
ビジネス日本語、キャリア支援
メッセージ
「一期一会」の出会いを大切に」
みなさん、「一期一会(いちごいちえ)」という言葉を知っていますか?
「一期(いちご)」とは一生涯、「一会(いちえ)」とは、ただ一度の出会いを意味します。
つまり、この出会いは生涯で一度きりのことかもしれないので大切にしよう、という教えの言葉です。
ただ、実はもっと深い意味もあります。出会いに限らず、すべての機会は一回限りです。
なので、今この瞬間を常に大切にしよう、と伝えているのです。
みなさんが同志社大学で過ごす日々には、新たな友人やクラスメイトとの出会いがあるでしょう。
また、アルバイトやボランティア、サークル活動を体験する機会や、歴史が長く、古い町並みが残る京都には訪れるべき場所が数多くあります。「一期一会」の心で臨めば、それらはすべて素晴らしい出会いやチャンスになるはずです。
留学を決意するには、大きな勇気が必要です。不安もあるでしょう。
それでも日本で学ぶことを決意してくれたみなさんには、私たち、国際教養教育院のスタッフと教員が寄り添い、日本での学びや経験が有意義なものになるよう、全力でみなさんをサポートします。
ここ京都で、みなさんに出会えることを心待ちにしています。